腕や脚を動かす時に全身が連動することで、作り出されたパワーが滞ることなく発揮することができると考えます。
上肢の動きは胸郭を介して体幹へ伝わり、下肢の動きは骨盤帯を介して体幹へ伝達されます。
その逆も然り。
四肢の動きの低下は、その動きを体幹が代償することで、本来の連動性は損なわれてしまい、力の伝達のロスに繋がります。
そのため、最適な力を発揮するには体幹と四肢が連動し、またその動きを制御できることが条件と考えます。
胸郭回旋
胸郭回旋には肩甲骨や鎖骨、頚椎回旋に伴う体幹筋群の柔軟性が必要となります。
各関節の動きの低下は他部位で代償し、回旋軸の偏位をもたらします。
回転運動時の軸回旋は回転半径を短くすることで回転速度を速め、回転エネルギーを大きくすることから、各関節の滞りのない運動連鎖が必要となります。
効率的な運動連鎖は関節への負担を軽減し、最大速度・最大出力の生成に貢献することから、スイング動作において運動連鎖を考慮したトレーニングが必要になると考えます。
スイング動作
地面に加えた力の反作用により生じた力を使い、並進運動・回転運動で生じたエネルギーを体幹・上肢に伝達することで大きな力を発生させます。
回転した力に対して下肢で制動することで、上肢との捻転差が生じ、慣性による回転エネルギーを大きくします。
投球動作時に必要とされる捻転差を作るには、骨盤と胸郭の分離が必要となります。
骨盤と胸郭の回旋差を大きくすることで、骨盤・胸郭をつなぐ体幹筋群(主に腹斜筋)を引き伸ばし、引き伸ばされた体幹筋は元に戻ろうとする力が発生するため、大きく引き伸ばすことで元に戻ろうとする力は強くなります。
そのため、骨盤に対して胸郭を回旋することが捻転差となり大きな力発揮を可能とします。
胸郭を回旋させる土台となる骨盤の安定化
胸郭を回旋させる土台として、骨盤を固定する能力が必要となります。骨盤を安定化させるためにも、股関節周囲筋及び体幹のインナーマッスルは必須となります。
骨盤に対しての胸郭柔軟性
骨盤を安定化させたら、骨盤に対しての胸郭の柔軟性を改善させます。ストレッチでは骨盤が動かずに胸郭を大きく動かしましょう。
胸郭と骨盤の分離
骨盤の安定化と胸郭の柔軟性を獲得したら、骨盤と胸郭をつなぐ体幹筋のトレーニングを行います。
ここでも骨盤に対して胸郭を動かすことを意識します。
捻転差強化トレーニング
以上を基に、捻転差に特化したトレーニングを行います。
ここでのトレーニングは胸郭をさらに細分化し、骨盤に対して肋骨を動かすことを意識します。
以上、軸回線の重要性と獲得方法についてお伝えしました。
回旋パフォーマンスの改善に向けてをぜひお試しください。
理学療法士によるパーソナルトレーニング
医療の現場でも用いられる徒手療法にて、筋・関節の状態を適正化させることで力が入りやすい状態を目指します。
関節が安定した状態で、身体の連動性を高めるトレーニングにより、適切なタイミングで適切な方向に、適切な力を発揮しやすい状態を獲得します。
身体機能を高めることで、効率的な動作習得を目指します。
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