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執筆者の写真Taira Junichiro

大腿四頭筋(もも前)が硬い・硬くなる原因

大腿四頭筋が硬い人の特徴と原因についてお伝えしていきます。



オスグット・シュラッター病、ジャンパー膝、膝蓋靱帯炎など膝の前面に痛みがある方の特徴として大腿四頭筋が硬いことが挙げられます。


膝前面の痛みでしゃがめない、階段昇降で痛みが出る、踏ん張れないなどスポーツ動作に限らず、日常生活にも支障が出るケースが多くあります。



多くの場合原因は他の部位にあり、それを代償するため筋肉が硬くなります。


そのため硬くなった筋肉をストレッチすることも重要ですが、大腿四頭筋が硬くなる原因も解決する必要があります。


今回は大腿四頭筋が硬くなる原因に対して、動作の見方とその原因の探し方についてお伝えしていきます。




大腿四頭筋の柔軟性の目標


膝曲げ|うつ伏せで膝を曲げ踵がお尻に着くか確認しましょう。         自力で曲げた場合かかととお尻が10cmを目指します。

バックランジオーバー|片脚を前に出して後ろ脚の踵をタッチしましょう。



 


1.大腿四頭筋は歩行中にいつ働くのか


足が地面に着いた後に、大腿四頭筋は膝関節が曲がり過ぎないようにブレーキとして働きます。


また、脚が身体の後方に移動し踵が上がる時に膝が前方に曲がり過ぎないようにブレーキとして働きます。



以上の通り、歩行中大腿四頭筋は膝が曲がり過ぎないようにブレーキとして働いています。


動作を観察する上で膝が曲がり過ぎてしまう原因を探す必要があります。



 


2.大腿四頭筋に負荷が加わりやすい姿勢・歩行の特徴


動きを見る上で重心の位置を推定することは重要な指標となります。



重心は上半身質量中心(肩甲骨の下)と下半身質量中心(太腿の真ん中)の中間にある。



重心位置から姿勢・動作を観察し問題点を予測していきます。




大腿四頭筋が張りやすい歩き方


胸椎後弯(背中が丸くなること)や体幹筋の筋力低下などの影響により、上半身質量中心が後方化することにより接地時に下半身質量中心は前方化し、身体には後方に倒れる力が加わります。


後方に倒れる力に対して膝関節は前方に曲げて、大腿四頭筋で強くブレーキをする必要があります。



さらに後脚では下半身質量中心の前方移動に伴い、膝関節が前方に大きく曲がるため同様に大腿四頭筋でブレーキをかける必要があります。


上半身質量中心の後方化に伴い、バランスを保つために下半身質量中心は前方移動します。


その結果、膝関節が大きく曲がることによりブレーキ作用が増すことによって大腿四頭筋が硬くなると考えます。



 


3.大腿四頭筋に負荷が加わりやすい動作の特徴


下半身質量中心が前方移動する原因


接地した踵の安定性低下と股関節屈曲動作の低下により、下半身質量中心が前方移動しやすくなります。


そのため足首の安定性向上と、股関節屈曲動作の獲得を目指します。



足関節安定化エクササイズ



股関節屈曲動作獲得エクササイズ





上半身質量中心が後方移動する原因


胸椎後弯(背中が丸くなること)の影響により、上半身質量中心が後方化するため接地時に下半身質量中心は前方化します。


そのため胸椎の柔軟性を改善し上半身質量中心を前方移動させます。




 


4.大腿四頭筋ストレッチ


ストレッチする側(下の脚)と反対の脚を抱えることで骨盤を後傾(丸める)位に保持します。


骨盤後傾することでストレッチによる腰椎前弯(腰が反ること)を防ぐことができます。




大腿四頭筋が硬くなる原因を動作から考えることで、ストレッチによる筋機能改善に止まらず、他関節の機能改善を図ることが継続的な柔軟性改善には有効と考えます。



 


理学療法士によるパーソナルトレーニング


医療の現場でも用いられる徒手療法にて、筋・関節の状態を適正化させることで力が入りやすい状態を目指します。

関節が安定した状態で、身体の連動性を高めるトレーニングにより、適切なタイミングで適切な方向に、適切な力を発揮しやすい状態を獲得します。

 

​身体機能を高めることで、効率的な動作習得を目指します。



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