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執筆者の写真Taira Junichiro

胸郭機能改善のためのセルフケア

更新日:7月17日

胸郭の役割


胸郭は呼吸、腕との連動、下半身とのバランスの役割があります。


胸郭は呼吸をする上で重要な役割を担い、また腕と連動してパワーを発揮するだけでなく、下半身とのバランスをとるバランサーとしての役割もあります。


つまり腕との連動性が低下することで、肩や肘に加わる負担が大きくなり痛みが出たり、胸郭が硬くなることで呼吸機能低下や転倒のリスクも高くなってしまいます。




胸郭機能改善による軸回旋



 


胸郭とは


また胸郭とは肋骨・胸骨・鎖骨・肩甲骨を含み、それぞれで関節を有しており、多くの関節が連動する関節となります。


そのため、肩甲骨を動かすトレーニングやストレッチにおいても、他の関節も同時に動くことになり、その動きの低下は他の関節に負担を加えることになります。


肩こりでは肋骨や鎖骨の動きの低下を肩甲骨で代償することで周囲に付着する筋肉に負担をかけることになります。




胸郭回旋を例にすると


回旋に伴い、肩甲骨後傾・内転、鎖骨後方回旋、上位肋骨後方回旋・下位肋骨外旋により成り立ちます。





 


胸郭可動性評価


股関節を曲げた状態で頭の後ろを触り胸郭を回旋します。




セルフケア


❶肩甲骨後傾・内転 ❷鎖骨後方回旋






❸腹斜筋ストレッチ




上半身を考える上で重要になる部分が、体幹と上肢を繋ぐ胸鎖関節になります。


上腕の動きと肩甲骨が連動し、肩甲骨の動きが鎖骨を介して胸骨(体幹)に繋がります。


そのため、上肢と肩甲骨・鎖骨の連動性を獲得した上で体幹との連動性トレーニングが必要になります。


胸郭の柔軟性を改善するエクササイズでは胸鎖関節からの動きに注意して動かしてみてください。





 


胸郭筋力評価


次に筋力をチェックします。筋力チェックのポイントは自分の身体を適切に支えられるかです。


各動作で肩甲骨を下げた状態をキープします。


肩甲骨は下がることで、肋骨と接触する面積を増やし安定します。


逆に上がる(肩がすくんだ状態)ことで肋骨との接触面積が減少し、不安定となるため、肩甲骨周囲の筋肉が過剰に働く必要があります。



そのため、肩甲骨を下げた状態で支えられる筋力があるかどうかをチェックします。







key muscle|前鋸筋


前鋸筋は肩甲骨と肋骨をつなぎ肩甲胸郭関節の安定に作用します。


特に前鋸筋下部は肩甲骨を後傾・下制し、肩甲胸郭関節の構造的安定に貢献します。


また前鋸筋は外腹斜筋と筋連結し、アウターユニットとして大きな力を発揮することにも貢献します。


肩甲胸郭関節の安定に作用し、体幹との連結に貢献する前鋸筋を機能させることで上肢と体幹の連動性を獲得できると考えられます。



前鋸筋エクササイズ


前鋸筋は肩関節を外旋し、水平内転のポジションで機能するとされています。


各トレーニングの肩関節や手のポジションに気をつけながらトレーニングしてみてください。




 

 

理学療法士によるパーソナルトレーニング


医療の現場でも用いられる徒手療法にて、筋・関節の状態を適正化させることで力が入りやすい状態を目指します。

関節が安定した状態で、身体の連動性を高めるトレーニングにより、適切なタイミングで適切な方向に、適切な力を発揮しやすい状態を獲得します。

 

​身体機能を高めることで、効率的な動作習得を目指します。



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